名刺に凝ってみる

~ 初対面でのインパクト ~
「初めまして、アンカーと申します。よろしくお願いします」
お辞儀をしながら、笑みをたたえ名刺を交換して頂きます。会社への質問や軽い世間話をして、交流会などでは『では後日、何かありましたらよろしくお願いします』とって別れるのが一般的な名刺交換です。
商談の時は別として交流会などで名刺交換した後、相手は自分ことを覚えていてくれるでしょうか?そもそも名刺を交換するのはあなたの名前・所属する会社名を覚えてもらうためですが深い印象を残せているでしょうか 
いわば、名刺は新規のお客様に対する最初の広告・小さなプレゼンのツールだと言えます。考えて頂くと判りますが名刺を交換するのは実は初対面の時だけが多く、その後は部署・役職が変わったりしない限り名刺交換の機会は殆どありません。その後、名刺は用があるまでファイリングの中で眠り続けます。

 仮に、昔よくあった白い紙に黒で社名・名前だけが印刷された名刺を頂いたとしましょう。「会社名・氏名・住所・電話番号」情報はそれだけです。
 大企業ならともかく、社名と氏名だけではインパクトのあるツールとは言えません。名刺を受取る方は何の情報も得られず、どういう会社の、どういう人か全くわからず、話の糸口にも困ります。
 名刺にインパクトがあれば、話が広がります。
 私は似顔絵名刺を使っていますが、やはり似顔絵に目が行くようで「似てますね」と言うところから私自身に興味を持ってもらえます。これは大きな機会です。プレゼンが上手ければ白い紙に黒で社名・名前だけの名刺でも相手に記憶してもらえるのでしょうが、一般的には難しい技だと思います。
 名刺をミニ版の会社案内として事業概要やコンセプト・商品などを載せている方もいます。会社のスローガンを載せている方もいます。デザイナーさんであれば凝ったデザインの名刺をお使いです。
 業種や仕事内容によってインパクトの与え方は千差万別です。知的・華やか・元気さ・先進的・優しさ。そういった印象づけを名刺は行う事ができます。
 「すごいですね!」この一言を引き出すために名刺に凝ってみるというのも決して悪くありません。名刺は所詮、初対面突破のツールに過ぎないのですが、それだけにチカラを入れる価値はあります。
 最初の印象の深さを演出してくれ、あなたとあなたの会社を記憶に残すのが名刺の目的なのです。